綴る男、綴られる東京

飲酒とバリュー提供

大学のとある講義でPCでのノート取りを禁止されたので反対意見を書きます。

「後期の授業は電子デバイスでのノート取りを禁止します。」

それはとある大学の後期のとある講義の第一講の冒頭、
担当講師から学生全員に対して突然告げられた。

「前期のテストの最中に、手元でスマートフォンを使いラインをしている者がいた。こういう事が起こると電子デバイスを禁止せざるを得ない」

ということだった。

僕はすぐにノートパソコンを閉じ、メモ帳とボールペンを鞄から取り出した。

そして腹が立った。なぜ他人の「テスト中のスマホ」が原因で
「自分の選んだ方法でノートを取る事」が禁止されなくてはならないのか。
そのことは何も関係がない事のように感じた。

その授業中、ノートこそ全範囲に渡り取り切ったものの、
終始集中する事は出来なかった。その間、色々な事を考えた。

大学の講義とは、
学生を性悪説で捉え行われるべきものなのであろうか。

大学の講義とは、元を正せば単に講義を受けたい学生たちが受験をし、(親にお願いをするなどして)学費を何らかの形で収め、その授業が行われる時間に集まっている、というそれだけなのではないだろうか。

もちろん、講師側も学生側も互いに人間である、最低限の礼儀は必要だ。
例えば大声で話をしたり、授業と関係のない事を講師側に見える形で
露骨に行ったりすることは無礼であり、教室を追い出されてしかるべきだ。

しかし、なぜ(音楽を掛けたり、関係のない画面を映したりなどをしない)
何の迷惑もかけていない一介の学生が、
「自身の考えによる選択でパソコンを使ってノートを取る」という事を単純に制限されなければならないのだろうか。

勿論、パソコンでのノート取りは学習効果を減少させるというデータは理解している。
しかしそれはあくまで只のデータだ。やりようは幾らでもある。

例えばパソコンで取ったノートを授業後印刷し、
見やすい形に手書きの文書などを加えまとめ直し、
自宅で復習して、等々工夫すればどうだろう。
・・・幾らでも成績は出せる。

そういう様々な戦略があって学生はノートの取り方を決定しているのだ。
それをテスト中のカンニング行為を根拠として突然禁止されては
学生の試行錯誤の戦略が意味も無く丸つぶれだ。

そうした色々を授業中に思った。
そして授業後、教壇に質問に向かった。
(録音出来ていなかったので、論理構成しか保証が出来ない事をお許し下さい)

~~~
私「前期はPCでノートを取っていました。今回以降それが禁止される理由が理解出来なかったので、説明して頂けませんでしょうか」

講師「それは関係ない事をする人間が出てくるし、テスト中にスマートフォンを弄る人間まで出て来たので」

私「それはお伺いしました。しかしテスト中のスマホという極端な例で制限されるというのは理解出来ません」

講師「それに、パソコンでノートをとるよりノートに直接書き込む授業形態の方が成績が上がるというデータが出ている」

私「はい、そのことは調べたので分かります。しかし、それは授業の冒頭に先生に仰って頂ければそこで理解出来たのですが、今回の説明ですと『テスト中スマホを弄る人間もいたしお前達は電子デバイスを授業中持つと関係のない事をするだろう』という理由だけのように解釈されてしまったので」

講師「それはあなたがそう解釈したんでしょ?」

講師「それに基本的に私の指示に従わないということは、私は認めていません。」

私「自分の持つ授業だから、ということですね?」

講師「そうです。」

私「わかりました。紙に書いてノートを取ります。」

講師「はい。」
~~~

ということだった。

今回に関しては、予めノートの取り方が成績に関係するから、
という理由を授業の冒頭に話せば良かった話だ。

それであれば先生は学生たちの事を想い、
そういうルールを決めたという事になるからだ。

しかし授業の中では、
単に「お前らは電子デバイスで関係のない事をするやつらだから
電子デバイスは全面的に禁止!」という話でしかなかった。


超、性悪説だ。

ともかく、
私個人の意見としては、勝手な事をして単位を落とすとしても、
迷惑と不快感さえ人に与えていなければ、
後の判断は学生一人一人に委ねられるべきではないかと思う。

私はこんな中学校の頃のような息苦しさをこの歳になって
大学で感じることになるとは夢にも思わなかった。